Uターン転職では、現在と異なる環境への引っ越しが必要です。そのため、通常の転職とは異なる悩みや課題が発生します。この記事では、Uターン転職で後悔しないために必要な情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
Uターン転職で後悔する4つのポイント
1.求人数が少なく、仕事の選択肢が少ない
地方の求人数は、都市部に比べて少ないです。日本の第2都市である大阪さえ、東京の1/4の求人しかありません。
Uターン転職をする場合、希望職種に出会える可能性は必然的に低くなります。
図:主要都道府県の求人数
都道府県 | 求人数 |
---|---|
東京都 | 135,016件 |
大阪府 | 34,237件 |
愛知県 | 31,093件 |
福岡県 | 13,918件 |
京都府 | 10,469件 |
北海道 | 6,441件 |
リモート求人が増えており改善傾向
ただし、最近ではフルリモートワーク採用を積極的に行う企業も増えてきました。リモート勤務可能な職種の場合、東京都の企業にも応募できるため、求人面の不安は少ないです。
2.都市部よりも年収が低い
地方の平均年収は、都市部より低いです。そのため、Uターン時に年収アップは難しくなります。
現年収維持が、現実的な転職になるでしょう。
エリア | 平均年収 |
---|---|
関東 | 422万円 |
東海 | 393万円 |
関西 | 383万円 |
中国・四国 | 377万円 |
北信越 | 374万円 |
北海道・東北 | 369万円 |
九州・沖縄 | 365万円 |
3.古い考え方の企業が多い
多くの若者は都市部で就職するので、地方企業には40〜50代の方が多いです。その結果、企業体質も古く、以下のような企業も多々存在します。
- 今だにスーツが当たり前
- 紙書類のやり取りが主流
- リモートワーク無し
- 飲み会では部下が接待
もちろん地方にもフレッシュな企業はあるので、適当なUターン転職はせず、しっかりと企業を選びましょう。
4.お店が少ない、21時頃には閉まる
地方は飲食店や観光スポットが少ない上に、21時頃にはだいたい閉まります。
夜にカフェでゆっくりしたり、ウインドーショッピングが趣味な人にとっては、ストレスを感じやすい環境です。
Uターン転職の5つのメリット|後悔を上回る魅力あり
Uターン転職には、後悔するようなデメリットがありますが、それを上回るメリットがあるのでご紹介します。
1.仕事のスピード・取り組み方が穏やか
地方の人は都市部よりも結婚が早く、家族を持たれている方も多いです。
そのため、仕事よりも家族を優先して「仕事への熱量はそこそこ」という方が多数。
その結果、都市部よりも求められる数字がゆるかったり、ワークライフバランスが整っており、ゆったりと働ける傾向があります。
都道府県ごとの平均初婚年齢
都道府県 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
東京都 | 32.3歳 | 30.5歳 |
大阪府 | 31.1歳 | 29.6歳 |
愛知県 | 31.0歳 | 29.1歳 |
福岡県 | 30.9歳 | 29.5歳 |
京都府 | 31.3歳 | 29.8歳 |
北海道 | 30.8歳 | 29.4歳 |
2.家賃が東京の半分〜2/3と激安
家賃がおのずと低くなり、東京都と比べると半分で済む場合もあります。
地方の年収は低いですが、その分生活コストも低くなる傾向。実際に住んでみると、むしろ生活が楽になったというケースも多いです。
都道府県別の平均家賃
都道府県 | 平均家賃 |
---|---|
東京都 | 78,552円 |
大阪府 | 54,349円 |
愛知県 | 51,634円 |
福岡県 | 47,129円 |
京都府 | 53,354円 |
北海道 | 41,161円 |
3.家族にすぐ会える
年末年始やお盆にしか帰省できない方が多いですが、同じ地元に住めば1ヶ月に1度は会えるようになります。
4.人が少ない
都会よりも人が少ないため、飲食店や公共交通機関は混雑しません。普段から人酔いする方にとっては、非常に過ごしやすい環境です。
5.スポーツ施設が多い
都市部にはスポーツ施設が少ないですが、地方には広大な土地があるため、テニス・ゴルフなどの専用施設がたくさんあります。
地元に帰ることで気軽に会える友達も増えるので、スポーツの相手には困りません。より健康的なライフスタイルを維持できます。
Uターン転職に向いている人の特徴
1つでも当てはまれば、Uターン転職をおすすめします。
1.早めに結婚して家族がほしい
都会に比べて家賃や生活費がかからないため、生活に余裕が出ます。実家のサポートも受けやすく、結婚や家庭を持つのにピッタリです。
「20〜30代のうちに結婚したい」という方にとって、Uターン転職は良いキャリアの選択肢になるでしょう。
2.仕事よりもプライベートを優先したい
「都会の殺伐とした仕事雰囲気が苦手」という方にはUターン転職はおすすめです。都会よりもプライベート志向の方が多いため、残業も少なく休みが取りやすい企業に出会いやすいです。
3.給与はそこそこでも大丈夫
都心に比べて求人数が少ない上に、企業の売上も低くなるため、その分給与レンジは下がります。ただしその分仕事は楽になるので、「そこそこの給与で良い」という方にとっては問題ないでしょう。
4.インドア派、外出頻度が少なくても苦ではない
飲食店や観光施設は少ないので、土日に出かけられる場所は限られます。
家で映画やアニメを見るのが趣味であれば、趣味を続けられる上に、生活コストも下げられるので一石二鳥です。
Uターン転職を有利に進めるための志望理由
まず、素直にUターンの理由を伝える
Uターン転職を成功させるには、かっこいい理由を捏造する必要はありません。採用担当者は、嘘をつく人よりも正直な人と働きたいからです。
「地方創生事業を立ち上げたい」など偽の動機を伝えてしまうと「入社後にハードな部署に配属される」など、ミスマッチが起こる可能性があります。
以下のような素直な理由で問題ありません
- 慣れ親しんだ地で家庭を持ちたいから
- 親が高齢で親孝行の機会を増やしたいから
その上で、会社側に採用メリットを伝える
ただ、素直な人を雇うだけでは売上は上がらないため、会社側に「あなたを雇うメリット」を伝えなければいけません。
以下のような形で、数字を用いながら具体的にメリットを伝えましょう。
【例:SEOディレクターの場合】 金融ジャンルのwebサイトの制作・運用経験があります。ドメインが強かったため、当初は月間ボリューム5,000以上のSEOキーワードから狙いましたが結果は出ず。月間300以下のキーワードに絞ったところ、専門性が評価され、月に100万人が訪れるサイトに成長することができました。 この経験を活かしサイト運営を行うことで、貴社のサイトのトラフィックを向上できます。
志望理由をブラッシュアップし内定率を上げよう
転職エージェントの利用がおすすめ
ここから志望理由をブラッシュアップするには、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは転職サポートを総合的に行う人のこと。
採用したい企業側がエージェントに料金払う仕組みのため、転職希望者側は無料で利用できるのが特徴です。
おすすめの転職エージェント【全て無料】
実際に利用してみて、使用感の良かった転職エージェントをご紹介します。
リクルートエージェント
求人が豊富・質も高い大手エージェント
求人数が多く、幅広い業種・職種を取り扱っているのが特徴。超大手エージェントということもあり、求人の質も高いです。
約40年にわたって多くの転職者を支援してきた実績を活かし、丁寧なサポートを行ってくれるため、内定につながりやすいでしょう。
地方に拠点は無いことが多いですが、電話やメールで転職サポートを受けることが可能です。
doda
手厚いサポートが好評のエージェント
全体的にエージェントの質が高く、転職のサポートが手厚いことに定評があります。
履歴書や職務経歴書など、必要な提出書類の書き方に加え、面接対策などにも親身に対応してくれるため、初めての転職でも安心できるエージェントと言えるでしょう。