臨床検査技師が年収1,000万円を達成する方法をご紹介。1,000万円に達した3つのモデルケースと、おすすめの年収の上げ方を解説していますので、検査技師の方はぜひ御覧ください。
年収1,000万円を達成する可能性
可能だが1,000万円は少数派
臨床検査技師で年収1,000万円は達成可能です。しかし、令和4年度の検査技師の平均年収が約508万円であることから分かるように、1,000万円の達成は非常に難しいです。
一般職員クラスでの達成はほぼなく、最低限でも役職者レベルになることが必要になります。
年収1,000万円をめざせる役職
臨床検査技師が年収1000万円を達成するためには、技師長や管理職などの特別な役職に就くことが必要です。
1.大学病院の技師長
臨床検査技師として年収1,000万円を達成する可能性がある候補として、大学病院の技師長も挙げられます。
大学病院の技師長は、技師を束ねる管理職としての役割に加えて、学生の教育や指導を行う業務も求められる役職です。
給与水準の高い大学で管理職と指導者の兼任となれば、年収1,000万円を達成できる可能性が出てきます。
検査センター長
検査センター長は、臨床検査センターを束ねる施設長のことです。臨床検査センターは、病院やクリニックで採取された検体を自前の設備では検査できない場合に、医療機関に変わって検査代行を行う機関となります。臨床検査センターは民間経営の場合がほとんどです。
検査センター長とは、センターの運営を続けるために、現場のみならず経営能力を発揮するポジションとなります。
施設によっては高収入を得られるケースがあり、年収1,000万円をめざすことも可能です。
年収1,000万円を超える3つの方法
実際に、著者の周りで1,000万円を達成している方をご紹介いたします。
1.検査技師の管理職
達成難易度 | |
おすすめ度 | |
1,000万円達成目安 | 40代〜 |
リスク・デメリット | 管理職になれない可能性がある |
臨床検査技師の技師長やセンター長クラスになると、年収1,000万円は達成可能です。仕事を真面目に続ければ役職を貰うことは可能なので、検査技師の仕事が好きな方にはおすすめです。
ただし、社内の出世争いに破れて管理職になれないリスクがあります。その場合、毎年の昇給を考えても1,000万円の到達は難しくなります。
2.検査技師の収入+副業
達成難易度 | |
おすすめ度 | |
1,000万円達成目安 | 20代〜 |
リスク・デメリット | 収入が安定しない可能性がある |
3.検査技師の収入+株式収入
達成難易度 | |
おすすめ度 | |
1,000万円達成目安 | 40代〜 |
リスク・デメリット | 3,000万円以上の資金が必要 資産がマイナスになる可能性がある |
株式の中には、配当金と呼ばれる「株を保有していると、その企業から一定額のお金を貰える」制度があります。株式を保有するだけなので、不労所得に近い収入です。
例えば「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」の株を保有していると、毎年保有額の約4%の配当金を受け取ることが可能です。例)100万円保有していた場合、4万円
配当利回りが4~5%の株を買うと仮定すると、3,000万円投資で約150万円の配当金を毎年得ることができます。
また、株式が暴落するリスクがあるものの、リスク銘柄に投資をしない限りは大きな損をすることは少ないです。
おすすめは2・3の両立
3つの方法にはそれぞれデメリットがあるため、各手法を組み合わせたハイブリットがおすすめです。
余った給与を株式購入に使いつつ副業をすれば、長期的にも短期的にも年収1,000万円が達成可能になります。