データで見る臨床検査技師の年収
平均年収は508万円
臨床検査技師の平均年収は、厚生労働省の統計によると約508万円です。この数値は、看護師とほぼ同等であり、他の医療職種と比較しても高い水準にあります。しかし、医師や薬剤師と比べると低く、職業選択の際にはこの点が考慮されることが多いです。
年収は徐々に増加、50代でピークに
臨床検査技師の年収は、年齢とともに増加し、50代でピークを迎える傾向があります。特に50代後半では、役職に就くことが多く、年収が大幅に上昇することが一般的です。
病院の技師長やセンター長のような上位役職に付く場合は、年収1,000万円を超えることができます。
男女で80万円の年収差がある
年収には男女差があり、男性の平均年収は約561万円、女性は約482万円です。この差は約80万円に及び、夜勤や残業の有無、育児休暇の取得などが影響していると考えられます。
他職種との年収比較:看護師と同等
臨床検査技師の年収は、看護師や診療放射線技師とほぼ同等です。診療放射線技師とは約20万円の差があるものの、他の医療職種と比べると高めの水準に位置しています。
医療系職種の中で、臨床検査技師の年収は決して低くはなく、全職業の平均と比較しても同等かそれ以上といえるでしょう。
年収が低いと言われる理由
年功序列で年収アップが少ない
基本的に、臨床検査技師は年功序列制です。年齢や勤続年数に応じて給与が上がるため、若い世代では大きな給与アップが期待しにくいです。
そのため、20代の間は初任給からほぼ給料が変わらない、ということが多く、その結果年収が低いという印象になっているかと思います。
夜勤手当が入ることが前提
臨床検査技師は定期的に夜勤があり、夜勤手当を踏まえて年収計算が行われます。夜勤手当の割合が大きいため、夜勤に入らない場合は、手取りが20万円を切ることもあり、結果として年収は低くなります。
年収を早く上げる方法
超音波検査士の資格を取る
年収を上げるための一つの方法として、資格取得が挙げられます。特に超音波検査士は、臨床検査技師の中でも年収が高い傾向なので、取得をおすすめします。